前日光(栃木) かまど倉(556.7m)、川化山(497.5m) 2022年1月2日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:06 県道−−7:38 送電鉄塔直下−−7:54 かまど倉−−8:06 送電鉄塔直下−−8:14 380m鞍部−−8:37 川化山−−8:54 380m鞍部−−9:08 県道

場所栃木県鹿沼市
年月日2022年1月2日 日帰り
天候快晴
山行種類軽い籔山
交通手段マイカー
駐車場廃林道入口に駐車余地あり
登山道の有無踏跡程度
籔の有無県道からの取付きと送電鉄塔周辺以外は藪無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント2つの山とも地形図記載ではなく日本山名事典記載の山。北側の県道から往復。県道から沢に下る付近のみ藪っぽいが尾根に取り付くと植林藪は無く、その後も藪は無い。尾根上は踏跡程度はあるが明瞭な道は無い。どちらの山頂も樹林に囲まれ展望は無い




廃林道入口に駐車余地あり 県道。この先にトンネルがある
地形図に出ている沢。涸れかけているような水量の少なさ 南から流れ込む支流。ここを渡った
尾根取り付き 廃林道を横断
植林斜面を登っていく 目印が散見された
標高350m付近で伐採地に出る 伐採地から見た高原山
伐採地境界を登る 標高420m肩で主稜線に合流
標高440m付近 標高470m付近。送電鉄塔が登場
送電鉄塔周囲は竹藪なので南を迂回 送電鉄塔西側も竹藪だった
標高480m付近 標高490m付近
標高520m付近 標高530m付近。急登でトラロープ登場
540m肩で登ってきた方向に川化山の標識あり 540m肩は南東方向の展望良好
文字が消えかけているが「???かまど展望台」 かまど倉山頂
山頂標識群
東に下る道に「かまど倉洞窟」の標識
380m鞍部へと下る 380m鞍部から川化山方面を見ている
380m鞍部北側直下に廃林道が達していた 奥のピークが川化山
川化山に近い490m峰を過ぎた付近で岩が登場するが危険はない 標高480m付近。南尾根に乗る直下で右にトラバース中
南尾根に乗る 川化山山頂
山頂標識 帰りは380m鞍部に近い440m峰の西側を巻いた
380m鞍部から見た男体山、女峰山 鞍部直下の廃林道に乗る
鹿の糞。栃木でも鹿が大幅に増えたようだ 廃林道は北西に延びる谷へと下っていく
標高350mで往路の尾根に移る 県道に降り立つ


・かまど倉と川化山は地形図記載ではなく日本山名事典記載の山。昨年9月の左膝靭帯断裂後、初めての本格的な山歩きとなる山である。怪我から3ヵ月半が経過し、日常生活に大きな支障がない程度には回復したがまだ膝の曲げ伸ばしに難があり、膝に対するひねりや横方向の力がかかるとまだ靭帯が痛む状態だ。しかしリハビリに膝を動かさないと癒着した膝関節の可動範囲がいつになっても回復しないので、多少痛みがあってもリハビリを頑張りなさいとの医師の指示もあり、毎日リハビリを兼ねた体力トレーニングを近くの山の農道の坂道で行ってきた。そのトレーニングもほぼ毎日1ヵ月半継続し、平日では上り下りする標高差は合計200m程度、休日は400m弱をこなしたので、体力的には問題ないはずだ。やはり気になるのは長時間の行動で靭帯の痛みが出るかどうか。トレーニングは最長でも1時間10分程度であり、それ以上動き続けた場合の影響は分からない。その評価も兼ねての山行だ。

・長野から栃木県は遠い。高速を使おうかとも考えたが今年も正月期間中は高速道路の休日割引が適用されないため、地道に一般道で向かうことに。元日夕方に出発したので交通量は普段よりかなり少なかったはずだが、それでも現場に到着するのに5時間半もかかった。長野から富山に行くより遥かに時間がかかるし距離もあった。

・どこから登るか考えたが、車で最も標高が高い場所まで入れそうなのは北側を通る県道で、そこから2つの山の中間にある380m鞍部へ突き上げて振り分けて登ることにした。今から考えれば多少の県道歩きを許容して登りと下りで使う尾根を別にして周遊ルートが組めたかもしれない。この辺はしばし山に行っていなかったので勘が鈍ったのだろうか。

・地形図によると県道脇には川が流れていて、県道は2つの橋があり川を2度横断しているが、2つの橋に挟まれた区間が斜面取り付きで沢の横断が不要な場所なので、そこから登るのが良さそうだ。まあ、長靴なので多少の沢なら問題ないけど。

・県道を上がっていくとトンネルが登場。あれ、ここまで橋なんか無かったような? どうも予想と違ってかなり細い沢で橋も短くて目立たない存在らしい。トンネル手前でUターンして道路脇を確認しながら下っていくと極端に短い橋が登場。川の流れは全く見えないくらい細い川だった。

・Uターンして上部の橋よりさらに上部の左手(山側)に廃林道入口とちょっとしたスペースがあり、ここに駐車することにした。廃林道を辿っても良さそうだが、最終的にどこに登らされるのか見当がつかないので、当初計画通りとした。

・上側の橋を下って橋の間の区間に入り、下側の橋から右手(斜面側)を見ると薄い藪の中に僅かな水が流れる沢を発見。これだけ水量が少なければ長靴でなくても簡単に対岸に渡れる。少し藪っぽいがこの橋から斜面に取り付くことにして橋の上流側から突入。つまり沢を渡る必要は無いが、ここは支流が合流する地点でこちらも小さな沢があり簡単に渡って左側の尾根に取り付いた。380m鞍部を目指すならこの尾根の向こう側の沢沿いを登るのだが、尾根上は植林で藪が無く歩きやすかったのでこのまま尾根を登ることにした。このまま進むと主稜線には380m鞍部よりかまど倉側に登った場所で合流するので、先にかまど倉に登ることにした。

・道が無い場所を歩くのは久しぶりだが、地面が凸凹の不整地では足がフラットに置けないので左膝の靭帯に負荷がかかるようで靭帯には何とも言えないイヤな感触があるが、歩くのには支障はない程度だった。歩いていると怪我をした左足だけ枯れ枝に引っかかって良く躓いたが、おそらく膝の曲がりが足りなくて足の上げ方が低くなっているのだろう。この対処は長期間リハビリを継続するしかないだろう。

・尾根の藪はどこまで行っても皆無で快適。ここが長野とは大違いで助かる場面だ。長野ではこの標高でも下手をすると笹藪が登場する。

・標高350m付近で突如として尾根の東側が広範囲に伐採されて開けた地帯に出た。まだ伐採間もないようであるが、植林された木が成長すると展望が無くなるのでここ数年のお楽しみか。

・なおも登り続けて標高420m付近で待望の主稜線に到着。何となく道があるようなないようなだが、相変わらず藪は皆無で快適に歩ける。地形図記載の山ではないので正式な登山道は無いようだが問題ない。

・標高480m付近に送電鉄塔が登場するが、この周囲のみ竹藪と化していて尾根直上を通過するのは面倒なので、藪が刈られた南斜面をトラバース。なお、送電線巡視路は尾根を縦断して付いているので今回は横切るだけだ。

・かまど倉山頂への最後の登りは思ったより傾斜が急であったが、予想外にトラロープが張ってあったので、思ったよりも多くの登山者居るようだ。傾斜が急な場所では1歩当たりの高低差が大きく、膝を曲げる角度が深くなるので特に下りで痛みが出ないかと心配だったが、痛みは感じることは無かったのは大きな収穫だ。ちなみにトラロープの助けは無でも登ることができた。

・急傾斜を登り切った標高540m肩では南東側の展望が開けていた。鹿沼付近の山々はかなり昔に登ったきりなので山岳同定はもう不可能だった。でも見えている山々で地形図に山名が記載された山は全て登ったはずだ。

・天望のある肩から僅かに登った先がかまど倉山頂であった。この標高なので樹林に覆われて展望は無し。自然林なので落葉したこの時期は全く見えないわけではないが、多くの枝が邪魔して写真撮影する気にさせるような展望ではない。栃木県内で良く見る形式(栃木の山紀行)の立派な山頂標識あり。東に下る踏跡に「かまど倉の洞窟」なる標識が立っていたが、どれくらい下るのか分からないので割愛した。

・次は川化山。往路を戻って380m鞍部へ。この鞍部から北西に延びる谷の西側斜面が伐採されており、その作業用に開設したと思われる廃林道が鞍部近くまで達していた。これは往路で伐採地に出たときにすぐ近くで見たので、帰りは鞍部から廃林道に乗って適当な場所で往路の尾根に乗り移ることにした。

・鞍部より東側の尾根も道は無いが藪は皆無で歩きやすい。おまけに長野と違って雪は無いし日中の寒さも長野よりずっとマシだ。年末年始は長野の最高気温は0℃に達しない真冬日が何日かあり、1日中日差しが無く寒い日が多かったが、こちらでは気温は一桁でも快晴で日差しがあるので体感的にはかなり暖かい。

・最初の440m峰で樹林を通して川化山が見えた。次の440m峰の下りで岩が登場したが危険は無く、簡単に通過できた。480m鞍部を通過して最後の登りは上部は急な岩場なので右へと迂回して川化山から南に延びる明瞭な尾根に乗り換えた。

・僅かに登って川化山に到着。こちらも樹林で展望は無く、かまど倉と同じ形式の山頂標識あり。この標識を設置した人は山名事典記載の山も全て登っているのだろうか? そう言えば私が安蘇山塊等を登っていた約30年前にあった山頂標識は今回は全く見なかった。さすがに大半が「駆除」されてしまったのだろう。もう一世代前の話だからなぁ。

・往路を戻って380m鞍部で北斜面を下って廃林道に乗り、廃林道が尾根から離れる標高350m付近で往路の尾根に乗り、そのまま尾根を下って林道に出た。

・今回の行動時間は約2時間であったが全く疲労は感じず下山後の靭帯の痛みも無く、私が冬の間に歩く程度の山なら全く問題ないことが分かって大いに安心した。来週以降はできるだけ週末は山登りをやろうと思う。ただし近場で未踏峰がほとんどなく、このガソリン高の時に遠くまで出かける必要があるのが難点だ。それに2月に入ると花粉の飛散が始まるので登れる地域が制限されるのでさらに厄介だ。

 

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